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2008.05.16

口コミ企業は信頼できるか

 ある企業調査で多数の口コミ系の企業の方とお会いしている。ネット系口コミというのは、僕の世代にとってややわかりにくい。ブロガーの組織化ともいえるシステムに少なからず違和感がある。

 リアルというか、ごく親しい友人がこれがいいと言ってくれるとその評価は信頼をもって受け入れられ僕もすぐさまお店に向かう気になる。
 しかしネット上のブログに書かれた口コミにそれほどの誘因力があるのか。
 一部の友人以上に、自分の志向性や価値観に近いブロガーにはシンパシーがあって、本やソフトウェアような価値観の表現ともいえるようなもの商品であれば受け入れやすい。
 梅田望夫さんが書くブログには、同年代、同業、同性、経験の近さ、同 個性から、書かれた内容に同情の気持ちが沸くし、紹介された本やCDはかなり買っていると思う。
 しかしその手のブロガーはごく少数だから、いくつも条件が合うような人間に出会うことは少ないのではないかと感じていた。

 しかし、企業調査でわかったことはブロガーの数、母集団がかなりの数いるということだ。20万人といわれるところ、提携ブログ会社の数を含めて220万人と言われるところもあり、その母数のブロガーに情報発信をして、ブログの記事を書いてもらうという。1000人のブロガーが書くとネット上のプレゼンスはかなり大きくなるという。
 新聞発行部数にも匹敵する人数であるし、多少セールストークがあるとしてもこの数字は大きいし、自分の志向にあう商品であれば、志向のごく近いブロガーに出会う可能性はあるだろう。

 なかには、1500人ほどの無償の書き手と1対1の関係を構築し、長くモニタリングをやってもらっているネットというよりリアルに近い人間関係を十分にもったノンプロフィットライター集団を抱えている会社もある。無償という意味あいは、書くことが好き、商品が好きという純粋動機を形成する。
 得られた顧客インサイトはびっくりするようなおもしろさだ。JJのベビーローションが高校生に売れ数十億の市場を作ったことを彷彿させるビッグベネフィットをライター集団から生み出している。

 以前は口コミを作るというのは繊細で大変な知恵がいる世界だったように思うが、今はある程度の組織化が可能な世界になったようだ。

 顧客のインサイトを発見するという意味でとてもおもしろい実験が始まっている。

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