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2007.05.14

モジュール思考

プロジェクトマネジメント(PMI)について学んでいると、その構成概念の複雑さと構造の確かさに驚いてしまう。

知識の体系が、大まかなステップと獲得スキルのマトリックスになっており、モジュール化されているのだ。このモジュールになっていることが、この知の体系を精緻で成長するものにしているように思う。

  • モジュール、moduleとは(新英和大辞典)
  • 規格化され、独自機能を持つ交換可能な構成要素
  • プログラムの場合は機能別単位
  • ハードウェアの場合は交換しやすいよう設計された構成要素

分割された知のモジュールは統合マネジメントで接着される。この統合マネジメントがモジュールを一環して動かす連結ルールだ(もう少しここは理解を深める必要がありそうだ)。この統合マネジメントを置くところに並々ならぬ構造を感じる。

各管理モジュールはインプット、プロセス、アウトプットという独自性の強い構造体になっている。つまり独立した行動ができるようになっている。

モジュールという部品なのだが、日本人には少ない発想じゃないかと思う。 東大の藤本隆宏さんはこの概念の対として「擦り合わせ思考」という言い方をしている。

モジュール単位で独自に発展させながらも、なお全体の有機性は失わないというところが凄い。「自由と責任」や「権利と義務」をような牽制しあうバランス発想、バランス構造なんだ。 モジュールについては青木昌彦編で『モジュール化』(東洋経済)という研究啓蒙書があり、触発された。長く本棚で積ん読された本だが買っておいてよかった。この本がなかったらプロジェクトマネジメントの構造を読み解くことができなかった。

産業の中で、大規模な発展ができるのは、モジュールを全体として管理できるアーキテクトが産業の中核にいる場合だ。自動車産業やPCのような精密機械産業、ゲーム産業が例にあがっている。この産業ではモジュールの中での発展を目指すか、アーキテクトになるかを選択できる。

自分がアーキテクト(統合管理者)であるならば、モジュールは買ってくることができる。自社で多大な投資と時間をかけるより外部からさっさと株式交換で買ってくるわけだ。
モジュール企業の中で競争してもらって、いいヤツを買ってくる。競争と協奏がおこなわれる。

こんな合理性を確保できるところがモジュール思考の凄いところだ。 プロジェクトマネジメントを研究していてモジュールをどのように実用的に活かしていくのかよくわかった。

皆さんプロジェクトマネジメントを研究しませんか。

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